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2018年2月

最新ITの国エストニアの、世界遺産中世の街タリン

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今回降ってわいたこの旅を企画するまで全然知らなかったエストニア。これまでドイツやロシアに蹂躙されてきた資源もない小国はITで立身出世をとげたのだそうだ。スカイプ発祥の国。インターネット投票を導入し、マイナンバーのお手本となった初導入の国。先日安倍さんもいったらしい。法人税不要で世界各国の企業がこの国に籍をおいて一気に増殖しているのだそうだ。

凍った暗いバルト海をのろのろ進む巨大フェリーで2時間半。北側の航路をとってタリンAターミナルに入港したのが10時半。ああ、もう、まっくら・・・・だれもいやしない・・・

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宿のあるオールドタウンまで、ホテルを予約した時にみた地図では歩けそうなので、てくてく歩き始めた。目印はみえているのですぐだな、と思い。今回は飛行機代がタダなのでホテルはちょっといいところにしてみた。

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ところが、世界遺産になっているらしい中世そのままのオールドタウンは細い道が枝分かれして、わからなーい。

通りにはだれもいないし、お店らしい扉も閉まってるし、地図なんてないし、こまったな~、まあ、適当にあるいてりゃ見つかるだろう・・・とおもったけどそうはうまくいかないんだな、これが。ああ、もう、おしっこしたいし、荷物重くなってきたし、滑るし、もう・・・・

あ、灯りだ!ナイトクラブが開いてる!

おじさん、このホテルどこかしってる???ときくと、「あーこりゃ行き過ぎだよ、あそこまでもどって右にまがると下り坂だからそのへんだよ」っていう。え~やっぱり歩きすぎたか。しょうがない。てくてく。

でも坂をくだるとまた分かれ道。どっちよ???ああ、えい、くそ。。適当にいっても暗い細道で、予約したのは5つ星だからこんな寂れたところのはずがない。ああ~どうすべ~~とみるとまた灯り。ドアを押して中に入って、すんませーーんと声をかけるとお兄ちゃんがでてきた。

あのー、このホテルどこかわかります?ときくと、さすがIT立国で名高いエストニア。さっとIPADを取り出してストリートビューで確かめてくれた。やれやれ、これでなんとかいけそうだ。お礼をいってまたてくてく。

そしてみつけた~~~。やっとあった;;。遅くなると連絡はしてあったけど、時計をみると11時半。港に着いたのが10時半だからかれこれ1時間もさまよってしまった。泣。

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すてきなお部屋に案内されて夜中ではあったが熱いお風呂で冷えた体をあっためてからフカフカのベッドにもぐりこみました。よかった。

翌日は起きてからまたお風呂に入った後、7時半ごろおなかが空いて朝食に。シックで落ち着いたこじんまりしたこのシュロースルホテルは、500年前の大商人の館だそうで、梁も石壁もどっしり落ち着いて素敵だ。スタッフも静かで大人でインテリジェント。食事もほとんど一人ですごして,最後のほうでやっと他のゲストが1組くたくらい。ほんとに静かに過ごせて素晴らしい。毎日お水とチョコを夕方かごにいれてもってきてくれる。朝はゲストの国語で書かれたたニュースまとめをドアにかけてくれる。タオルもアメニティも上質。非常に気に入ってしまった。

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ゆっくりと上質な朝食を楽しんで、どうせお店も開いてないからと思い、10時から歩きにでてみる。ガンガン小雪が降っている。まずはツーリストインフォメーションにいって、12時からというフリーツアーの詳細をきいてみる。申し込みも必要なく、集合すればいいとのこと。それまでにおすすめのところを聞いて、ぶらぶら歩きだす。さすが中世の街。冬で色彩にとぼしいけど、その分本当らしい雰囲気があふれている。ハイファンタジーに出てきそうな感じです。いいね!これはやっぱり重くてもデジイチもってくるべきだった・・・と後悔。絵になる風景が盛沢山なのに、アイフォンでは大味な記録写真しかとれない。残念。

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ナントカ通りという味のある小道や有名なセーターの壁(地元のおばちゃんたちが手編みのセーターなどニット製品を露天で売っている)、両サイドの城壁、北側の門などをみてまわる。途中、お店のショーウインドウをのぞくのだが、どれもこれもほんとに素敵。センスのいい、陶器・ガラス・木・布・毛糸・フエルトなど、様々な素材で作られた独創的な作品が、とても素敵にディスプレイされていて、購買欲を抑えるのに苦労する。なんでこんなにセンスがいいんだろう。どこ由来なんだろう。いわゆる北欧デザインとは違う、ほっこりとあったかい、ユーモアも感じるような、実に好みのデザインが目白押しなのよ。いいわーここ。

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昼からのツアーは30人ほどあつまった。学生さんなどのボランティアによる、町の歴史や文化を織り込んだ徒歩ツアーなんだけど、これが2時間もかかるという。小雪ふきすさぶ中での2時間はなかなか修行だ。英語もどんどん早口になり、こっちも集中力がなくなり、10時から休みなくあるいているので冷えたしトイレも行きたいしおなかもすいたし、あと2か所を残すところで食料品店をみつけてついに離脱。ホテルに帰って一休みして昼ご飯をたべる。

ちなみに本日のガイドさんは20すぎたくらいの緑色の髪の毛の女性。北国の人はパンキーなのかしら。それとも色彩が乏しいから色がほしくなるのかしら。ピンクの髪の毛とか手首までのタトゥーとかけっこう見かけた。そういえば「ミレニアム:ドラゴンタトゥーの女」も舞台はスウェーデン。ロシア近隣諸国からの売春シンジケートとか(それも幼女が多いとか)けっこう腐ってるイメージもあるな。。。

ミレニアムはスティーグ・ラーソンの3部作まですごく面白くて一気読みしたが、死後に別人のラーゲルクランツによって書かれた4部はどうかなとおもって敬遠していた。久々に映画を見直してやっぱり続きが読みたい、と4を読み始めたところ。

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夕方もう一度、夜景を見るのとお土産を買いに出てあとは部屋でゆっくり。

翌日はまたフェリーにのってヘルシンキにもどり、今度はちゃんと切符をかってそのまま空港へ直行した。ちゃんと、というのは、ヴァンター空港到着時、案内通りにすすんだらいつのまにか改札もないまま電車にのってしまい、気が付いた時には後の祭り。乗客に聞いたら車内改札がくるからといわれて待っていたけどこなくって、結果として無賃乗車をしてしまったのだった。ごめんなさい。

ちなみに券売機はすべてカード決済。たった5ユーロでもコインじゃない。なんでもかんでもカードですんじゃうのでキャッシュはお守り程度でいい。

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おしゃれで広いフィンエアのラウンジの食器はマリメッコ?とアラビア?イッタラらしい。ベリーのヨーグルトがゲキウマでした。JALは遅れまくったけど、無事3泊4日の旅から帰ってまいりました。

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今度行くなら夏かな。デンマークの友達もぜひ来てというので、じっくり計画するとしよう。

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ムーミンの国 ヘルシンキ

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成田発11:30 JALの直行便で9時間半。ヘルシンキヴァンター空港15時ちょっと前に到着。

いや~楽ちん。いつも格安の乗り継ぎの15時間かかるヨーロッパが、なんとらくちんな。しかもオーバーブッキングによるアップグレードという幸運にみまかり、ビジネスじゃ~ん♪一生に一回あるかないかの幸運でござるよ。いや~ありがたや。

今回はそもそも夫がJALの特典割引キャンペーンがあるから、プレミアムエコノミーはいいよ、マイレージ使えばと勧めてくれたところから始まる。2月の仕事の山場を越えたこの時期に勝手にご褒美旅行として一昨年から始めたシリーズだけど、今回は3回目。いずれにしてもどこかに行っていたとは思うのだが、こんなことから行く先のチョイスは限られた中からとなり、結果としてヘルシンキ往復と決定。ロンドン・パリ・ローマは遠いから2,3日じゃあもったいないし、行ったことないのがヘルシンキだったから。ムーミンもあるし。なんとバルト海を簡単にわたってエストニアのタリンとかいう町にもいけそうだ。これこれ。

   

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てなことで決定したのが10月末だったかなあ。これは自発的にここにどうしても行きたい!といういつもの旅とちがって、そう、ちょうど去年のヴェネツィアと同様、ちょっとしたきっかけで、じゃいってみるか、というノリだったので、特に何も調べる意欲もなく、しかもヴェネツィア同様先進国なのでぶらっといってもちっとも困らない。気になるのは極寒期ということだが、その分オフシーズンで空いている利点もあるし。とおもったのが浅はかだった・・・・

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(左:凍った海を見たのは初めて  右:泳いでるんだよ、そこで。変!)

さむ~~~い。さむすぎる。頭痛い。耳がちぎれそう。1時間以上あるいてられない。つま先が濡れてしみて痛冷たい。緯度でいえばモスクワより北なのね。ま。内陸な分、モスクワのほうが寒かったけど、そういえば同時期。デンマークの友達の家を訪ねたのもちょうど同じ時期。でもそんなに死ぬほど寒くはなかった。まあ、若かったけど。

日本からの航路は、まさにシベリアの北極圏ぎりぎりのあたりをまっすぐつっきっていく。よくよく地図をみると、スカンディナビア半島はレースみたいに穴だらけなのだ。湖ともいえないようなこまぎれの水をたたえた地形がそこらじゅう広がっていて、ほとんどちゃんとした陸地がないんじゃないかとおもう。こんなところなのね。

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短い夏には苔やベリーしかはえない、樹木は白樺やモミやトウヒしかない、冬は1日中薄暗い空の下、8時から3時までしかDAYじゃない。足元は解かした雪でぐじゃぐじゃ汚く水っぽく、靴はすぐしみて足先は1時間もしたら冷たくひえる。ちょいちょい店にはいってあったまらないと歩いてもいられない。空気は冷たく耳がちぎれそうで、みんながニットや毛皮の帽子をがっつりかぶっているわけがしみじみわかる。

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(イワシやニシン、魚がおおい北欧料理はうれしい。右のイワシボールがおいしくておかわり。白いのは豆だけど3cくらいあって巨大)

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(なんといってもべリー!冬だから保存品しかないけどシーズンはベリー天国らしい)

こんなところにいたらそりゃ、食べるのが楽しみになりますわな。お菓子も目がほしがるおいしそうなものばかり。ベリーがふんだんに使われたケーキやタルト、生クリームがふんわりたっぷりはさまれたサバランのような菓子パン。質の高いチョコレート。シリアルをはちみつで固めたようなバー・・・etc

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(すっごくうまそうなクリームたっぷりの菓子パン。我慢しました。しかし高い。小さなサンドイッチが7ユーロ。時価1ユーロ=137円。水が3.5ユーロ。ホテルでは水道水をのんじゃいました)

独り飯ができないのでレストランはいつものように入れなかったが、トナカイの肉はたべてみたかった。夏にくればあふれるほどのフレッシュなベリーとザリガニがおいしいらしい。ちなみにとムース(へらじか)はミズゴケしか食べられない完全な草食だけど、トナカイは雑食で肉食もするってしってました?いわゆる鹿も死肉をたべるんだそうです。ちょっと意外。

だれに話しかけても問題なく英語でコミュニケーションがとれるし、治安もまったく問題なく、アジア人の観光客がまるで隣の人のようなかんじで旅行できる。だれも旅行者という目で特別視しないし当然ながら観光客値段など存在しない。ただし言葉が問題なければの話ではあるけど、一人で電車に乗っても特異な視線を受けることは全くない。これだから移民をたくさん受け入れられるんだね。

途上国のように旅行者だからふっかけられたりぼったくられたりということもない。いや、これは昨年のヴェネチアでも横行していたから、途上国では、というのは途上国に失礼だな。買い物もすべて、どんなに少額でも、電車のチケットでさえカード決済で手軽で便利。商品も上質でセンスのいいものばかり。ただし超のつく物価高もさすが。

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(ウスペンスキー聖堂の内部。ロシア正教。フィンランドも第1次大戦後ロシアに占領されていた)

しかし、見どころのない街だ。夏ならともかく、活動的に動き回るには寒すぎる。寺院3~4、おとはショッピングのみ。これまたヴェネツィア同様、自然児のわたくしには響かない、全然わくわくしない。ムーミンも思ったほど出会えず、ショップも期待外れで2軒しかなく、うち1軒は日曜でしまってら。他にも日曜閉店の店はたくさんあった。やっぱ働かないのね、クオリティオブライフ重視の国なんだ。そして心と体の健康には熱心らしく、健康食品の店の充実ぶりはすごい。棚一つプロテイン。たな3つスーパーフードてな具合。こんなに暗くて長い冬だからそれもそうだろう。体だってろくすっぽうごかせないだろう。寒いから街歩きに出ようという気持ちが萎えるほどですもの。

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慣れていても事故るのね。がっしゃんこ。見ていると結構すべっているもの。右は入らなかったけど有名ポイントのテンペリアウキオ教会。岩をくりぬいてつくられたとかだけど。新しい宗教建築はあんまり興味もなく。

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(ヘルシンキのシンボル、大聖堂とアレクサンドル2世像。右はアラビア本店のムーミンカップタワー)

お土産屋さんのおにいさんが、ヘルシンキどう?っていうから、寒いね!っていうと、「いんやあんたはラッキーだよ。今週はあったかいもん。先週、おれは寒すぎて1歩も家をでられなかった」とのこと。おったまげますね。

そのおにいさんの仲良しに日本人女性がいるそうだが、15年NYに住んだ後だから、ヘルシンキは静かすぎて(田舎過ぎて?)大嫌いなんだそうだ。

まずはロシア正教のウスペンスキー寺院にいってみる。姿は美しいけど中もぐるっと見渡せば十分。次にヘルシンキ大聖堂。これは中も何もなく見る価値無し。テンペリアウキオ教会。有名なスポットらしいがちょうどクローズ時間であきらめ。でも入ってもたぶん5分で終了なかんじ。カンピ礼拝堂。木でできた小さなシンプルな礼拝堂。これはちょっと他にないけど、これとて5分で十分。いやーつまんない。

 

フィンランドは他のスカンディナヴィア3国と少し趣を異にし、そもそも民俗的にも全然別種。デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの3国がスカンディナヴィアンと呼ばれ、北ゲルマン語族であるのに対し、フィンランドはサーミ人、フィン人を主体とするウラル語族。エストニアやロシア北東部系と同じグループなんだって。ウラル語といえば、昔わたしが勉強したころは、日本語はウラル・アルタイ語族に属しているというのが主要な説だったが(今ではこの語族分類が消滅)、東北のいわゆるズーズー弁との共通点がみられるらしい。面白い。見かけは完璧なプラチナブロンドに空色の瞳で似てもにつかないけど、遺伝子的にはモンゴロイドも多少入っているそうな。へ~~~。

 

日本ではバルト海を挟んで向かいのリトアニア大使で、ユダヤ人を救った杉原千畝は有名だが、当時(今も)スカンジナビアで覇権を握っていた強国スウェーデン王国の英断で、相当数のユダヤ人がナチスから救われたのだという。さらにはアウシュビッツで家族を失ったユダヤ人をたくさん受け入れたりしてえらいなあ。

日本ではあまり知られていないような気がするが、世界的にはかなり高名で学校にも名前をかぶせる国が多いというほどの人がいることを知った。ハンガリーのユダヤ人に大量の偽造パスポートを発行して、10万人ものユダヤ人を救ったワレンバーグというスウェーデン人で、その後ソ連にとらわれたまま行方不明でいまだ捜索がつづけられているんだって。お祖父さんは初代駐日公使だそうな。こういう歴史を知ることになるのが旅のだいご味。

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あとはイッタラ好きな友人のためにアラビア・イッタラの本店?をみて、ショッピングモールでムーミンショップにはいった。

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(街中でみかけたたいやきくん。こんなところで会うとは。右は自然史博物館)

5時半にはホテルにもどってロビーでのんびりサンドイッチを食べながら本を読んで7時過ぎまで過ごし、歩いて5分のフェリー乗り場で8味発の巨大なフェリーに無事のりこんだ。

こんなに非活動的な旅も珍しいけど、たまにはいいか。

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(フェリーのカフェテリアでたべた小エビはすごい量。日光も不足暗く長い冬に心と体の健康を保つ努力は熱心なようで、健康食品やさんはもんのすごい品揃えで圧倒された)

そしてタリン編につづく。

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