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2018年4月

またいつか

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17年半一緒に暮らしてきたロシアンブルーのミルがとうとう逝ってしまいました。

覚悟はしていた。でも覚悟なんてなんにもならない。

去年2月に家の本体が引っ越してからの1年は、ほんとに濃密な1対1の日々だった。お互いに依存しきっていたからこの別れは想像していた以上の激しい喪失感をもたらした。

ひとりぼっちになってしまった誰もいない家。

毎日、玄関にお迎えにきてくれたミル、おやつをおねだりして行儀よく長い尻尾を巻き付けて座っていたミル。お風呂の洗面器で水をのんでいたミル。引っ越し段ボールにのぼって爪とぎをしていたミル。2階の南側の窓際で日向ぼっこが大好きだったミル。

夜にはうるさいほど喉をならしてわたしの腕枕で寝ていたミル。

大阪から飛行機にのってきた4か月のミル。レオととても仲良しだったミル。

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心も自分で全くコントロールできないし把握できない。
昨日までいたものがいないという喪失感。なぜいないのかと問うてしまう。

命のある暖かい生きているものがそばにいなくなった喪失感。毎日撫でて抱いてほおずりしていたことができなくなった悲しみ。こちらの働きかけに反応する知能と愛情のある相手がいなくなった孤独感。

認めたくない気持ちのためにご飯ボウルやトイレはそのまま、毎日していたように水も替える。でもそれらを直視できなくて、目をそらしながら作業をしてしまう。誰もいない家に帰るのが辛い。でもミルと一緒にくらした家に帰りたい。

毎日、ふいに彼女の姿や表情が浮かんで、同時に嗚咽がこみ上げる。

当分立ち直れそうもない。彼女がいなくなったことで私の生活の基盤も変わってしまう。

 

桜吹雪に本物の雪が混じる中、佐久の山小屋にいって一晩一緒に眠り、翌日レオのとなりに埋葬した。

二人また一緒になれてよかったね。レオ、ミルをよろしくね。

 



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どうでもいいこと

年度変わりはいろいろと変化が大きい。

わたしの山行スタイルも仲間の転勤やら自分の目標やらで変わってきそうだ。

それに適応するから4月は疲れる。とりあえず会社はもうしばらく辞めないで働くつもり。

10年目に入る、変わらない通勤路を毎日通勤する。その途中ビルの一角ほんの1m×2mくらいのスペースのサンドイッチやさんがある。そのちいさいスペースで、毎日欠かさずおばさんが店番をしている。自分で作ってるのか、作られたものを売ってる人なのかしらないけど、毎日まったく変化ないことがすごいと思う。

ちいさなおばさんで、見た途端にインコを思いだす、インコにそっくりなおばさん。

ほんとにそっくりなんだよ。びっくりするくらい。いつかだれかに言いたいとおもってること。

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今年のメインの旅

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昨年はタンザニア。その前はイラン。その前はウズベキスタン。その前はヨルダンと実現してきた魂の旅。

タンザニアを実現した後、正直なところもうこれ以上の旅はないかもしれない、と感じてしまい、次の旅へのモチベーションがなかなか生まれなかった。

そうはいっても生涯の課題、旅バカプロジェクト推進にあたり、今年のメインの旅をどこにするか、企画会議は続いていた(頭の中で)。そしてついにきた。それはラダック。

きっかけは60になったら6000m峰という、以前から温めていた企画を旅バカPJに追加したことだった。還暦を迎える3年後。その時には仕事も引退して身軽になり、1ヵ月2か月をかけて6000m峰に登ろう。そのために、遠ざかっていたアルパインもまた始めよう、そしてそうなるとたぶん、商業登山隊に参加するだろうから、情報を集め始めなければと思った。

プロガイドが主催する海外高峰登山隊は、それなりの体力と経験、なによりお金があればいまや誰でも参加できる。そしてこの企画は国内外含めて星の数ほどある。

行先も、大御所のネパールヒマラヤをはじめとして、インドヒマラヤ、カラコルム、南米ペルーやチリの山脈、カナダなど北米、と多彩である。ネパールは国としてあまり好きになれないから、南米かカラコルムと思い、さがしているとまずひっかかったのはペルーのワスカラン。レベルに合わせた多彩なルートと、温泉がありご飯もおいしいベースタウンが魅力だ。

が。なにせ南米は遠い・・

そして技術レベルが高くなくても登れる6000mで次にひっかかったのがストック・カンリ。

これがなんと。ラダックにあるのである。

ああ、ラダック。ターゲットの一つに加えてからはや6年。旅と山が両方実現できる。これしかないではないか。いきなり本命に巡り合ってしまった。

しかしまだ6000m峰実行には早い。しかし行きたい。

それなら1度下見で5000mほどの峠越えのトレッキングをしておけば本番で役立つこともあるだろう。なによりももうこの気持ちは止められない。

ここから具体的に旅行記を読み漁り、同時並行でチケットを監視し、現地エージェントを探し始めた。そしていつもの魂の旅の立ち上がりと同じように、今回も1発でここぞというエージェントさんに出会った。こうなるとあとは時期を定め、チケットを入手するだけである。インドはビザが面倒だときいたが、どうやらアライバルビザという手もありそうだ。旅人たるもの、一度はインドの洗礼をうけなければ本物とは言えないのだ。(ほんとか)

ラダックは高地の為、シーズンが限られる。観光だけなら厳冬期にいってもよいが、人々は山を下り、少ない宿舎は閉まり、電気もあまりないところゆえ、耐久生活となるのは必至。登山やトレッキングとなればオフシーズンはありえない。

ということで候補は5月か9月、仕事に影響のない中旬。どうもしばらく監視するにチケットは全日空+ゴーエアという組み合わせしかありえないとわかる。これが1日ごとに値段があがっていくので5月はあっという間になくなり、9月も10万越えとなるとぼやぼやしていられず、上司のOKが出たところで確保。

かくして9月7日から15日まで、ついにやるぞ、のラダック行きが決定~~~I

ラダックは、アカデミーもとったインド映画「Three Ideot (きっとうまくいく)」

のラストで登場する天空の湖、パンゴン・ツォがあるのだ。これが見たい。

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早春の大和路

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もう5年ほど、春浅い大和路を歩いてみたいという思いを抱いていた。

どうしても今年決行と決めて、週末1泊だけれど車を駆っていってきた。イメージは古代の歴史が息づいた原っぱを歩くことだったので南部の車がないと不便な地域をメインにした。

奈良駅周辺は電車でもいけるからまたそのうちいこう。本当は宿坊に泊まって高野山も行ってみたい。

で、最初にむかったのが天の香久山。小学校の3年生になるまでばあちゃんの家の2階に間借りしていた我が家。正月ともなると親戚一同ここに集い、楽しくすごした行事のひとつが百人一首だった。最初はなにがなにやらわからぬ、ひらがなだらけの札が、得意札が増えるごとに文言が頭に沁みついていくのだが、天の香久山をうたった持統天皇の句はその最初のころだった。なつきにけらし。ころもほすてふ。てふてふ 。

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なだらかな、丘というべき163mの頂は 明るく開けていて、國常立命を祭神とする國常立(くにとこたち)神社があった。小さな素朴な祠で、おとなりには雨ごいの為に高靇神が祀られていた。
 
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一帯は散策路と自然公園になっていて、ロウバイやつばきが綺麗だった。
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上の右側の写真は、月の誕生石という巨石。なんでも岩が割れて、そこから月が誕生したのだそうだ。洋の東西を問わず、古代は巨石にまつわる伝説や神話が多い。人は大きな岩になぜエネルギーや神性をみいだすのだろう。
 
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そのあとは石上神宮にいってみた。ここは日本書紀にあらわれる日本最古の神宮だそうで、八岐大蛇を斬ったというすごくかっこいい宝刀が収められているため、戦いだとか昇進だとかにご神力があるのだそうだ。なにやら鶏が特徴のようで、たくさん放し飼いになっていた。
夕暮れ、素泊まりのゲストハウスでご飯を食べるための食糧をスーパーで買い出しして、宿に向かう。おもしろかったのが天理市。初めて訪れたが、その異様なまでの組織力というか権力というか集団力というか、ひとつの市をつくりあげる、それも江戸末期からの宗教というのでびっくりした。たんなる新興宗教かとおもっていた。
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翌日はゲストハウスすぐそばの恵比寿神社の桜が咲いているといわれて寄ってみた。たしかにすがすがしい空気の静かな神社ではすでに1本が満開。お財布の幸せを祈って本日のメインイベント、三輪山と大神神社詣でにあるきだす。
 
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すごく有名なところなのに、なにやらとても鄙びている。参道はつねに露天がでているほどにぎわっているようなのだが。
この三輪山がご神体になっていて、昔は神職でさえ禁足だったそうだけど、今は申請すればのぼらせていただけるとのことでいってみた。すごいパワーのある場所だそうで。
まずは本殿のない大神神社をお参り。ガラガラとお賽銭箱は普通にそなわっていて、敷石にバッタのように頭をなんども擦り付けているおばさんがいてちょっと圧倒される。
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その後、受付をして、自分でお祓いをして(ヌサを振って)入山。
けっこうまともな山道を、今年初の山行としてもカウントできるようなけっこうまともな山道を30分ほど登ると、ようやく御社と、山頂のご神体にたどりつく。
朝ほぼ1番だったので、まだ人も少なく静かに浄められる。
下山しはじめると団体さんが次々と登ってきたので、このあとだとあの狭い山頂は大混雑だろうと思い、早い時間にいってよかったと思った。
降りてからはおなかが空いたので、地元でなにか、とおもったけど、これまた意外とほとんどご飯やさんがない。ここが地元の三輪のそうめんやさん3軒ほどと、お好み焼き屋さんで、お好み焼き屋さんをチョイス。そうめんはにゅう麺だったので、ちょっとパス。
 
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腹ごしらえをしたらこのあとは2つほど寄りながら帰途につく。6時間かかる関東にもどらなければ。
ということで帰り道の途上に位置するまずは長谷寺。
ここは真言宗豊山派の総本山なのである。実家は智山派だけど真言なので、やはり親しみがある。
花の長谷寺でつとに名高いだけに、このじきですら豊かな花色にあふれていた。
名物の牡丹は5月らしい。
これも見どころの長い登り廊下は、越前の永平寺に行ったときのことを思い出させた。
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次はどうしても、昔からいってみたかった、これも真言の寺、室生寺。女人高野として名高い小さなお寺だが、空海は心はここにあるといったほどこの寺が好きだったのだという。
 
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古びたお寺と日本で一番小さい五重塔。
下段みぎの画像が十二神将がある金堂。別料金というなかなかやりてな経営だったが、それでも入る価値はある。木彫りの寄木造のこぶりな十二神将は、表情も衣の動きも色彩も豊かで、柔らかく軽やかで生き生きとしていた。
次は別途、有名どころでまだいっていない正倉院や浄瑠璃寺など、奈良駅周辺のお寺もいってみたいのと、なにより宿坊に泊まって高野山、というのをぜひ決行したい。

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